築30年の自宅を二世帯住宅に改装し、娘さん家族と同居されたSさま。1階のリビングや水まわりは両世帯共有にし、2階の間取りをがらりと変えて子世帯のリビング、寝室、子ども部屋を創り出しています。また、1階にはキッチンやLDスペースも備えた親世帯の広い寝室をつくり、庭を眺めながらくつろげるようにしました。また、坪庭が見える浴室も実現。さらに暮らしやすさにもこだわって、家事動線の不便を解消。共有のメインキッチンと家事室、洗面室、浴室をつないで、効率よく移動できるようにしたのもポイントです。「限られたスペースなのに、設計の工夫で私たちの要望を最大限にかなえてもらえて大満足です」とお喜びのSさまです。
家族構成 | 両親+夫婦+子ども1人 |
---|---|
間取り | Before: 3SLDK → After: 4LDK |
築年数 | 30年 |
---|---|
リフォーム面積 | 166.02平米 |
工期 | 4ヶ月 |
Before
Before: 3SLDK
After
After: 4LDK
元和室だった親世帯の寝室。元押入や床の間だった場所にキッチンを設置。さらに柱を撤去し、梁で補強して空間を広げ、クラシックな持ち家具を配置。ベッドスペースは低い壁で開放感を損なうことなく、キッチン側から目隠しをしている。1階にプライベートキッチンを備えた親世帯の広い寝室を新設し、ご両親は1階で生活が完結できるようになりました。
2階・子世帯のリビングは、テレビボードの後ろをブラウンのエコカラットでアクセントウォールに。上部に間接照明を組み込んで、優美な光で気品と落ち着きを生み出している。天井のシーリングファンは、お手持ちの器具を再利用したもの。木調扉の収納も2カ所に確保。東西に窓を設置して、心地よい風通しが得られるように配慮し、寝室も上手に確保しました。 アクセントウォールの両サイドのドアから子ども部屋へ。
両世帯共有の1階キッチンスペース。白い大理石調フロアに、ダークな木目扉のキッチンが映える。「通風勝手口を設けてもらったので、風通しが良くなり、庭でバーベキューをするときも、食材をすぐに持って行けて便利です」とSさま。洗面室や浴室とも動線がつながり、家事もスムーズに。
親世帯寝室内に設けたキッチン。スライドする折れ戸の扉を閉めると、一見クローゼットのよう。キッチンと冷蔵庫がすっきりと隠れて、生活感が漂わないつくりになっています。
新たにしつらえた琉球畳のモダンな和室。天井照明は4つのダウンライトですっきりと見せ、床の間の壁はグレーのアクセントクロスと照明で掛け軸が映える印象的なスペースに演出。左壁の収納に加え、右の壁下にも玄関ホールのカウンター下を利用して収納を設けています。
「坪庭を眺めながら入浴したい」というSさまの夢を叶えた浴室。ユニットバスにちょうどいい高さとサイズの窓を設け、外に白砂利とミニ燈籠、鉢植えで小さな坪庭をしつらえて、竹垣で外からの視線を遮っています。夜は坪庭をライトアップして眺めを楽しまれています。
※実例に掲載されている内容は、ヒアリング時の情報です
担当者のコメント・アドバイス
まず簡易耐震診断を実施。その結果を元に1階の庭に面した和室の柱を撤去し、梁で補強して強度を高めるとともに、空間を広く確保してご両親の寝室に。内部にキッチンやリビングスペースも設けて、ホテルのようにくつろげる空間にしました。一方、2階の子世帯は廊下を取り込んでリビングを広げ、子ども部屋は将来2部屋にもできるよう、ドアを2つ設けています。また、1階の洗面室・家事室・浴室とキッチンをつなぎ、スムーズな家事動線を実現したのもポイントです。浴室は外に坪庭をしつらえ、入浴しながら眺められるようにしました。