東京都 Oさま
上質な自然素材を使って古民家の趣を生かし、薪ストーブが映える別荘風のLDKに
築100年を超える古民家の2室を、薪ストーブが調和する趣豊かなLDKにリフォームされたOさま。「代々受け継がれてきた家を壊したくない」との思いから、既存を生かして和モダンに再生されました。柱や梁は洗ってきれいにし、古い土壁は落として断熱材を入れ、珪藻土の白壁に。床は厚みのある無垢ウォールナット材で貼り替え、木格子の建具を合わせて古き良き味わいと調和させています。天井を取り払い、吹き抜けにして立派な古梁を見せたリビングは、白いデザインタイルのアクセント壁で和モダンに演出。ダイニングの天井は無垢スギ材で貼り替えて明るい印象に。「冬は薪ストーブの炎を見ながら憩いの時間を楽しんでいます」と微笑むOさまです。
家族構成 | 夫婦 |
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間取り | Before: その他 → After: その他 |
築年数 | 100年 |
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リフォーム面積 | 47.20平米 |
工期 | 75日 |
Before
Before: その他
After
After: その他
リビングは無垢ウォールナットの床と珪藻土の塗り壁がしっくりと調和して美しい空間になりました。壁の一面は白いデザインタイルを貼ってモダンなアクセントウォールに。長押に設置したライトに照らされて、美しい陰影が浮かび上がります。続きのダイニングキッチンと、木格子の4枚建具で間仕切りし、視線を通しています。
ダイニングキッチンは、天井を無垢スギ板で張り替えて明るい雰囲気に。梁は古木色で塗装し、照明はダウンライトのみにしてすっきりと演出しています。掃き出し窓の外に庭の緑が見え、室内との明暗のコントラストが美しく映えています。
ダイニングキッチンではアイランド型のキッチンが家具のような存在感を放ち、薪ストーブが別荘風の趣を醸し出すくつろぎ空間になりました。白いデザインタイルの壁が和モダンなアクセントになって調和しています。
上質感のある自然素材を用い、既存の味わいを生かして再生しました。床は厚みのある無垢ウォールナット材を貼り、格子戸など建具はすべて無垢材で特注したもの。昔ながらの土壁は一度きれいに落として作り替え、珪藻土の塗り壁で仕上げています。
壁付けだったキッチンは、位置をセンターに変えて、ワイドなアイランドキッチンに。カウンタートップもキャビネットも同じグレーの面材で揃え、上質の家具のような雰囲気に。レンジ前には透明ガラス板を立てて視線を通しています。
内外の土間に玄昌石タイルを斜め張りにして、美しい統一感を出した玄関。上がり框は既存に塗装を施して再生し、両サイドに新たにシューズクローゼットを造り付けて、収納力もたっぷりと確保しています。
外部は玄関まわりのみリフォーム。傷んでいた玄関引戸は太格子の両開きガラス引き戸に取り替え、両サイドに細格子のガラス建具を設置。既存部と調和させて統一感を保ちつつ、デザインに変化をつけています。
ダイニングのコーナーに薪ストーブを設置して別荘風のくつろぎスペースに。薪ストーブの周囲の壁は、天井まで調湿作用のある白のデザインタイル張りにし、床も白タイルで仕上げているため、黒い鋳物のストーブとのコントラストが美しい。「冬はストーブの炎を眺めながら、読書や音楽を楽しんでいます」とお喜びのOさま。
※実例に掲載されている内容は、ヒアリング時の情報です
担当者のコメント・アドバイス
古民家の味わいを大切に、既存の建材を極力生かしつつ、現代の暮らしに合った快適な住み心地を実現しました。工事にあたっては、まず柱を残してほぼ解体し、コンクリートで新たに基礎をつくり、根太も全て取り替えて補強しています。また、古い柱や梁は洗って美しく蘇らせ、新たな材料も本物の上質感にこだわって厳選し、丁寧な施工で既存と融和させました。リビングは吹き抜けにして古木の梁を見せたことで、古民家の味わいと開放感が生まれました。今回使わなかった古材は、きれいに洗って天井裏に保管しています。