Oさんの曽祖父の時代にこの地に移築し、100年以上も守り抜いて来たと言う住まい。思い入れは深かったものの、かなり老朽化が進んでいたと言います。「新築も検討したのですが、歴史ある住まいを自分の代で壊したくない。でもリフォームでどこまで昔の姿を保ちつつ、快適な暮らしができるのだろうかと思い悩んでいました」。 そんなOさんの不安に、大和ハウスリフォームでは腕に自信のある職人を集め、日本家屋の伝統様式を再現。格天井や網代天井、床の間に銅板拭きの深い軒など歴史ある佇まいを保ちつつ、暮らしやすい現代的で機能的な空間も誕生させました。「動線もよくなり、本当に快適です。理想の住まいになりました」。
家族構成 | 母+ご夫婦+子ども3人 |
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間取り | その他 → その他 |
築年数 | 100年 |
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リフォーム面積 | 281m2 |
工期 | 5ヶ月 |
Before
After
日本家屋の伝統様式を継承しつつ、最新の住宅設備を導入
築100年以上も経過した住まいだけに、老朽化はかなり進んでいました。また昔ながらの間取りで動線も悪く、設備面でも機能的とは言えませんでした。日本家屋の伝統を重んじながら、快適に暮らせる最新の住宅設備を融合させています。
塗装の無垢材と銅板葺きの立派な軒を設えることで、威風堂々とした趣のある佇まいが完成しました。木にこだわった日本建築の美しさを再現し、この後、何世代も受け継いでいける格式の高い住まいとなっています。
外壁は耐久性のある新建材と無垢材のコンビネーション。30数年前に増築した際に、裏鬼門になってしまっていた玄関位置を南東へ移動させました。
玄関ホールは伝統的な格(ごう)天井やじゅらく塗りの壁で上品に仕上げました。和室の出入口の格子戸はオリジナルで設計するなど、こだわりも随所に見られます。
ホール正面には、古木の屋久杉を施した飾り棚。骨董の唐津焼や掛け軸が映えます。
和室にゆとりを感じさせ、自然光もたっぷりと取り入れる役割を果たす広縁。縞模様に見える床板は赤松。網代天井にすることで和室とはひと味違う風景が広がっています。
曽祖父の肖像画に描かれていた床の間を再現した和室。床柱は北山杉を用い、自然な凹凸が美しい天然絞りの銘木を選びました。このような重厚な和室は、用いる素材の吟味と職人たちの繊細な手仕事があるからこそ生まれます。
以前にあった3つの和室をつなぎ、広々としたLDKが誕生。東側にキッチンを持ってきたことで、厳しい西日に悩まされることもなくなりました。折り上げ天井には間接照明を組み込み、スッキリとした空間に。
しっとりとしたやわらかい光に包まれる寝室。既存の丸太梁を活かし、和と洋の融合を演出。屋根の傾斜に沿った斜め天井ゆえに、まるで山小屋にいるような雰囲気すら感じられます。
広さにこだわったバスルーム。高級感のある内装を選ばれています。
※実例に掲載されている内容は、ヒアリング時の情報です