「住まいの健康診断」は、私達のからだの健康診断と同じです。人間は加齢により身体に不具合が生じるように建物も日々、風雨・紫外線などにさらされ、経年変化により様々な現象が起こります。 こうした現象をいち早く発見して、早期に適切な処置をほどこすために行うのが「住まいの健康診断」です。
※建物の状況によっては診断を行わない項目もございます。
住まいの健康診断の内容
「住まいの健康診断」は、認定を受けた専門の点検員が行います。
その主な点検項目は「1. 屋根」「2. 外壁」「3. 基礎」「4. 床下」「5. 外部排水」「6. バルコニーの防水」「7. 小屋裏」「8. キッチン」「9. 浴室」「10. 建具」の10箇所。
点検後は診断書で、ご報告させていただきます。
点検項目その1 屋根の診断
普段見る事のできない屋根材の状態をチェックします。
人が高い場所に登らなくても点検、録画もできる屋根用点検カメラを使い、安全かつ迅速に点検を進めていきます。
屋根用点検カメラ「たかみ君」
屋根用点検カメラ「たかみ君」での撮影
点検項目その2 外壁の診断
外壁は美観的にも気になる箇所。ヒビ割れや、剥がれ、チョーキングなどをチェックをしていきます。
壁にさわると白い粉が付着する“チョーキング”といわれる現象です。これは、紫外線による塗膜の劣化が原因で起こります。また、振動や凍害によるヒビ割れなどを丁寧に調べていきます。
チョーキング現象の検査
チョーキング現象の検査
クラックの計測
さらに外壁に含まれる水分量も計測します。
外壁に含まれる水分量の計測
点検項目その3 基礎の診断
ヒビ割れを目視でチェックし、コンクリートの強度も計り、基礎の状態を把握します。さらにコンクリートの中性化、鉄筋の腐食もしっかり点検します。
コンクリートのヒビ割れを目視でチェック
コンクリート強度の計測
点検項目その4 床下の診断
さらに外壁に含まれる水分量も計測します。
木部の腐朽・シロアリによる被害や、給排水管からの水漏れがないかを確認します。
木部の腐朽・シロアリによる被害をチェック
給排水管からの水漏れの確認
また、大和ハウスが開発した床下点検ロボット“moogle(モーグル)”により、お客様と点検員がリアルタイムで一緒に画像を確認できます。
床下点検ロボット“モーグル”
moogle(モーグル)のパソコンでの画面
安全のため点検中は落下防止対策を施しています
点検項目その5 外部排水の診断
臭いの原因にもなる“排水”まわりを診断。
詰まり、汚れ、排水異常がないかをチェック!雨水を流す雨水管、生活排水を流す汚水管、どちらも滞りがないか確認します。
雨水管の点検
汚水管の点検
お客さまと一緒に汚水管を確認
点検項目その6 バルコニー防水の診断
表面の傷や破れ、ふくれなどの劣化状況を点検します。
劣化が進むと雨漏れの原因になるので注意が必要です。
接合部の剥離のチェック
排水口のチェック
点検項目その7 小屋裏の診断
雨漏れが起きていないかを確認するために、小屋裏は重要なチェックポイントです。
お客様ご自身で確認することが困難なので見落としのないよう、しっかり確認をしていきます。
雨漏れが起きていないか確認
雨漏れが起きていないか確認
野地板のシミ・カビを確認
点検項目その8 キッチンの診断
毎日使う場所だからこそ、念入りに点検を行います。
排水管、給水管の水漏れ、詰まり、汚れ、臭いなども確認していきます。クロス、床材・タイルの状態を確認し、さらに扉のたてつけまでもチェックしていきます。
排水管の点検
給水管の点検
扉の建付の点検
点検項目その9 浴室の診断
浴室のポイントは防水部分からの湿気や水漏れ、給水管の劣化状態、排水管の詰まり、汚れ、臭い。
さらに壁・床・天井とサッシや扉の開閉具合なども見ていきます。
排水管の点検
タイルの状態をチェック
サッシや扉の点検
点検項目その10 建具の診断
ドアの開け閉めの動きや音が気になる、それはもしかしたらネジ類に軽微なゆるみが発生しているかもしれません。
建具については調整を行います。
建具の調整
建具の調整
そして、住まいの健康診断の最後は診断書による報告を行います。
チェックを終えたあとは、お客様にわかりやすいよう、写真を添えた診断書でのご報告と共に適切なメンテナンスやリフォームのご提案をさせていただきます。
上記10箇所の点検項目につきましては下記に参考例として掲載したレーダーチャートのように、各部位に応じた項目を設けています。
※ご参照のレーダーチャートは「外壁」検査の中のシーリング関係各部のチャート図です。